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荒川区の地域情報

荒川区は1932年に日暮里町など4つの町が合併してできた区です。荒川区の北側はちょうど隅田川で区切られていますが、区内に荒川は流れていません。区名が荒川なのは、区内に流れている隅田川がかつて荒川と呼ばれていたためです。度重なる荒川の洪水被害を食い止めるため、昭和時代に大掛かりな治水工事が行われた結果、現在の川の形になりました。北区の岩淵水門から放水路を開削し川を2つに分岐させ、元の荒川の流れを隅田川、開削された川幅の広い荒川放水路のほうを荒川と呼ぶようになりました。

荒川区内には都内で唯一の都電、荒川線が走っています。都電を利用すれば、荒川自然公園や町屋文化センター、尾久八幡神社、あらかわ遊園などへもスムーズに移動できます。ちなみにあらかわ遊園には激しい乗り物はないため、小さな子どもも安心して遊べる施設といえるでしょう。

区内にある日暮里地区は、かつて日暮らしの里と呼ばれていました。滝沢馬琴らの碑もいくつか残っていてどこか文学の香りのする地域です。歴史的な遺物も多く発掘されていて、日暮里延命貝塚や道灌山遺跡などの発掘調査で見つけた品々は、図書館などで今も展示されています。