
知ってて良かった!カーライフを快適にするために~自動車ガラス豆知識~
自動車のガラスも、安全性や快適性を保つために重要なパーツの一部です。たとえば、ガラス一枚に少し手を加えることで劇的に車内環境を改善できることもあれば、小さな油断が大事故を招く恐れもあります。自動車ガラスの特徴と適切なお手入れ法を再度確認しましょう。
なぜ自動車ガラスにキズや破損が発生するか
キズがつく原因
ここでいう「キズ」とは、表面にうっすらとついたものです。ヒビよりも軽度なものを指しています。
干渉物によるキズ
干渉物によるキズとは、何かがガラスに触れたり擦れたりする、何かが付着するといったことで発生するキズのことです。こういったキズを完全に予防することはできませんが、たとえば汚れた手でガラス面を触るという行為も、キズの原因となり得ますので注意しましょう。粘着性のあるものなど、強い汚れには水や溶剤を使って優しく取り除くようにしてください。ガラスについた霜を取るときなども、硬いもので擦ってはいけません。また、ダッシュボードの上にはあまり物を乗せないようにしましょう。置くものや場所によってはガラスにキズをつけてしまいます。
ワイパーによるキズ
ガラスに砂や埃が付着したままワイパーを起動すると、ワイパーがそれらを引きずってガラスに傷をつけてしまいます。普段からガラス表面やワイパーに付着物がないよう配慮してください。ワイパーを起動するときは、必ずウォッシャー液を噴射してからにしましょう。万が一付着物を伴ったまま作動させたとしても、ウォッシャー液が膜を作ってくれますので若干の防御になります。
洗車によるキズ
ガラスの汚れを拭き取ろうとすると、ワイパーと同様汚れを引きずることになり、キズの原因となります。ガラスを掃除する際は、水で汚れを洗い流してからにしましょう。洗車中に起こりうるキズはそれだけではありません。清掃中に腕時計などの硬いものがガラスに接触することでもキズを作ってしまうこともあります。アクセサリーなどは、あらかじめ外してから作業しましょう。
窓の開閉によるキズ
窓を開閉する際は、ベルトモールに注意してください。砂が溜まっていると、ガラスにキズをつけてしまいます。ベルトモールにはよく砂が溜まりますので、こまめにお掃除してください。砂が残らないようによく洗い流しましょう。
また、なるべく窓を半開きの状態にしないようにすることも大切です。たとえば、半開きにしていることを忘れて寄り掛かってしまったり、ドライブスルーなどで窓を介して物の受け渡しをしたりすることで、キズや欠けが生じる恐れがあります。
市販のガラスクリーナーによるキズ
非常に稀ではありますが、市販のクリーナーで掃除をしたらガラスを傷つけてしまったという事例があります。正しい使い方をしていても、トラブルを招く可能性があるということを覚えておきましょう。ガラスクリーナーを購入する際には、製品に含まれる研磨剤の硬度に注意してください。いくつか製品を見比べ、硬度が極端に高い商品は選ばないのが無難です。あるいは、ガラスクリーナーを用いないで掃除するのもよいでしょう。研磨剤を含まないカーシャンプーや、家庭用の中性洗剤でもある程度の汚れを落とすことができます。
破損する原因
ここでいう破損とは、ガラスが割れてしまうことを指します。ガラスに対して強い衝撃が加われば割れてしまうのは当然ですが、一般的にはヒビが拡大することで破損するケースがほとんどのようです。
飛び石
自動車ガラスに発生するトラブルの多くは、この飛び石が原因です。飛び石が大きいものであれば直接の破損原因にもなりますが、飛び石によってつけられたキズを放置することで、傷口が広がり破損に至るケースも少なくありません。
トラックの後ろを走行するのはできるだけ避けましょう。トラックのタイヤに挟まっていた小石が飛来する可能性が高いからです。飛び石によるキズは気づかないほど小さなキズであることも多いので、普段からこまめにチェックすることをおすすめします。また、走行中だけでなく停車中や車の保管場所でも、飛び石による被害はありますので注意しましょう。
小さなキズが悪化
できた時には気付かないくらい小さなキズでも、徐々に大きくなることで破損をまねくことがあります。特に、強化ガラスに多くみられる現象です。
強化ガラスは圧縮応力層と引張応力層という2つの層で作られています。引張応力層を圧縮応力層が前後で挟んでいるという仕組みです。
小さなキズは表面の圧縮応力層のみについているのがほとんどですが、振動や圧力などが加わることで引張応力層まで達するほどにまで拡大し破損します。車のガラスは固定されているため、振動や圧力の影響が一番におよぶのはキズのある部分です。
気温の変化や風圧
車内と車外の気温差によってもキズは悪化します。気温差でキズが伸長して割れてしまうという現象です。主に、エアコンを用いる夏や冬に発生しやすいトラブルです。
また、夜間の低温状態にあった車が、朝になって直射日光を浴びることで急激に温度変化を起こすことがありますが、これもキズを広げる原因となります。中央部が熱膨張のために圧縮応力に、周辺部が引張応力になることで、傷が伸張しやすくなってしまうからです。
風圧変化によるガラスの破損は、傷部分の性質が変化することで起こります。風圧が大きい時には圧縮され、小さい時に引張されるという変化が、キズの伸張の原因です。特に、引張状態は非常にキズが伸張しやすい状態ですので、破損のリスクが高まります。
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