
知ってて良かった!カーライフを快適にするために~自動車ガラス豆知識~
自動車のガラスも、安全性や快適性を保つために重要なパーツの一部です。たとえば、ガラス一枚に少し手を加えることで劇的に車内環境を改善できることもあれば、小さな油断が大事故を招く恐れもあります。自動車ガラスの特徴と適切なお手入れ法を再度確認しましょう。
万が一の時も安心!自動車ガラスのトラブル対処法
ガラスにヒビが入ってしまったら
自動車のガラスのヒビを見つけたら、どう対処するのが適切でしょうか。特にフロントガラスの場合は、前方が見えなくなる恐れがあり、交通事故を招く危険性があります。こちらでは、フロントガラスにヒビが入ってしまった場合の、応急措置についてご紹介しましょう。
まずヒビが入った箇所は、埃や雨水が入ってしまわないよう、ビニールテープなどで塞いでおきます。この方法が一番簡単で確実です。
撥水剤や撥水ウォシャー液など、防水効果のある商品が出回っていますが、ガラスの傷に対して使用してはいけません。もちろん水を防ぐことはできますが、ヒビの内部にまで撥水剤が入り込むと、修復に用いるリペア材を使った修理ができなくなります。
理由は、ヒビ内部に撥水剤による膜が生じ、リペア材で割れを吸着できなくなるからです。場合によっては、撥水剤が原因で傷を広げることもあります。
ビニールテープによる応急措置ができたら、修復あるいは交換するまで極力車を使わないようにしましょう。特に高速道路や悪路では、傷が悪化する可能性があります。ヒビの部分は外部からの圧力や温度変化に弱くなっていますので、走行しない場合でも炎天下での長時間放置したり、凍ってしまったガラスにお湯をかけたり、破損部分を押したりしないよう十分注意してください。
また、ホームセンターなどで修理用の簡易キットが販売されていることがありますが、安易に使うのはよくありません。専門業者でも簡易キットでの完全修復は難しいと言われています。キットでの修復に失敗し、それから専門業者に助けを求めても、その状態からの修復は不可能と言われています。
応急措置が終わったら、なるべく早く専門業者に相談することをおすすめします。
リペアできるキズとできないキズの違い
自動車ガラスについたキズが、リペアできるものか否かを判断するには、キズの大きさが重要です。たとえリペアできたとしても、キズの種類によっては痕が残る可能性もあります。弾丸状の小さなキズであれば比較的跡が残りにくいと言われていますが、星状破損と呼ばれる種類のキズは、跡が残りやすい形状のキズです。もちろん、完全に元通りに修復できるキズはありません。
リペアできるキズは半径が1cmから1.5cm程に限定されます。目安は500円玉に隠れる範囲かどうかです。業者によっては、これより大きいサイズでもリペア可能な場合もありますが、基本的には500円玉より大きければ交換が必要になると考えた方が良いでしょう。
その程度のキズでは、すぐ対処せず放置してしまう人もいるようです。しかし、一度ガラスにキズがつくと、どのような状況下でも必ずキズは広がります。当初、リペアできる程度のキズだったはずが、しばらく経つと修復しきれないキズにまで悪化する恐れがあり危険です。
ガラスにキズがついたままでは、車検に通らないこともあります。交換をするとなれば、かなりの費用が必要です。ガラスは修復できるうちに対処すべきでしょう。
また、キズのサイズが1cm程であってもリペアできないケースがあります。フロントガラスの外側です。具体的には、ガラスの上と左右の端から4cm程度、下端からは8cm程度の範囲にはリペアが適用できません。理由は、リペアの際に必要な専用器具が届かないからです。
自動車ガラスリペアに関する注意点
自動車のガラスリペアについて、あらかじめ考慮しておくべき点をご紹介します。
専門業者に依頼する場合
まずは、作業中のキズの拡大です。そもそも時間が経つとキズが大きくなる傾向がありますが、それに加えて作業時にかける強い圧力に耐えられず、キズが拡大してしまうことがあります。
作業が原因でキズの大きさが500円玉より大きくなってしまったら、もうリペアはできません。対応は業者にもよりますが、交換にかかる費用を自分で負担しなければならない可能性があります。リペアを依頼する場合には、最悪交換になってしまうかもしれないというリスクについて、業者側としっかり話し合うと良いでしょう。
リペア作業が終わっても油断はできません。リペアというのは、あくまで応急処置です。修復後の運転状況や周囲の環境によっては、キズが再発してしまうこともあります。特に、走行時の状態や車の内外における気温差には注意してください。
また、キズを目立たなくしても、車検に通るとは限りません。車検を行った検査員の判断に左右されるため、絶対ではありませんが覚えておきましょう。
自分で修理する場合
ガラスリペアは専用のキットを用意すれば、自宅での修理が可能です。同封されている説明書に沿って作業すれば問題はありませんが、自分で行う場合にも注意すべきことがあります。
補修面、特にキズの中心である衝突点の掃除です。少しでも砂や埃が入ってしまうとリペアはうまくいきませんし、キズの拡大を招く恐れもあります。車検は自分の判断ではなく、検査員の判断で合否が分かれるものですから、念入りに事前準備はしてください。
また、素人による応急処置だけで終わらせるのは絶対におすすめできません。できる限り早く専門家に相談し、適切な処置を施しましょう。
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