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埼玉県の地域情報

埼玉県は東京の北部に位置しており、海が存在しない内陸部にある県で平成26年度の時点では日本の都道府県の中では5番目に人口が多い県です。また県内の事業者数については、平成18年時点で全国で5番目に多く、県内の県内総生産は約21兆円を超える規模の県です。

また農作物の生産についても県北部を中心に盛んに展開され、県面積がそれほど広くないながらでも農業産出額が大きい面も見られ、健闘しています。県庁所在地はさいたま市で、内陸県で唯一の政令指定都市として指定されています。

埼玉県の地形は県の西側が秩父の山間部に位置し、その他の地域は台地・平地が広がっており、関東平野の一角をなしています。川も利根川、江戸川、荒川といった多くの川が流れており、主に武蔵野台地の影響を受けた地形になります。

県の形は、東西に約100km、南北には約50kmで細長い形をした県である特徴が見られます。人口の地域別の構成においては、西部の山間部や県北部は田畑が広がっており農業生産が盛んな地域で、人口はそれほど多くないですが、県南部や東部方面は東京にアクセスが良好で人口が集中しており、人口密度も高くなります。

通勤・通学で都内に通うためにも近距離から住宅地が広がっており、ベットタウンとして機能している面も見られます。埼玉県は歴史的には大部分が武蔵国に属し、埼玉の地名については古く奈良時代の万葉集の中にも「前玉」「佐吉多万」と呼ばれており、次の平安時代でも「埼玉」「佐伊太末」と和名類聚抄でも記載されていることから当時からそう呼ばれていた地域でもあります。

なお埼玉県を一般的な地域に分割すると秩父・北部・東部・西部・中央部と5地域区分として分けられていましたが、より細かく分けた9地域区分が採用され、その後、現在では10地域区分が採用されており、これは県政の基本計画を遂行する上での区分として活用されています。

埼玉県の気候については内陸性の気候ですが、特に県北部や西部の山間部は顕著で冬は寒くて夏は暑い気候となります。南部や東部については太平洋側気候の影響を受けるため、内陸性気候と太平洋側気候が混在した気候になる傾向が見られます。